令和4年度助成金出揃いました(後編)


 高齢者向けの助成金を上手に活用しましょう

 

 

 みなさん、こんにちは。いよいよゴールデンウィークまであと少し。今週を乗り切れば長期休暇の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 わたしは5月攻勢に向けて着々と準備を進めています。行き当たりばったりでは上手くいきません。何事をするにも、コツコツと事前の準備をしていくことが大切だと感じています。

 

 

 さて今回は「令和4年度助成金」の後編ということで、延田お勧めの助成金(補助金)を2つご紹介します。

 

 

 一つ目は、特定求職者雇用開発助成金の生涯現役コースです。

 

 この助成金は65歳以上の労働者を雇用した際に、支給申請できる助成金です。週20時間以上勤務での雇用保険の高年齢被保険者として、1年以上の雇用が見込めることが条件となっています。

 

 65歳以上の方でも、健康でやる気がある方ならば採用してもいいとお考えの会社さんにはお勧めです。特に求人を出しても、応募が少ない業種や職種には重宝される助成金です。

 

 雇用保険の高年齢被保険者だと、年間50万円(25万円x年2回の申請)です。厚生年金保険と健康保険の被保険者までなると、年間70万円(35万円x年2回の申請)となります。

 

 当事務所のお客様の会社にも、なかなか応募が少ない職種には、この助成金を活用するようにお話しさせていただきました。

 

 

 そしてもう一つは、エイジフレンドリー補助金です。前回ご紹介した業務改善助成金と似た補助金です。

 

 この補助金(なぜか助成金の名称ではない)は、60代の従業員の業務環境を改善する為に、設備投資した際に申請できるものです。業務改善助成金と違って、賃金アップは条件になっていません。

 

 例えば、作業場に空調設備がなく、業務環境改善の為に空調設備を導入した場合や、中腰で作業する状態をその高さを変える為に新たに設備を導入した場合など、設備導入費の1/2(最高100万円)が補助されます。

 

 ちなみに計画届を6月中旬から受付されますので、6月に入ってからで準備は間に合うと思います。

 

 

 以上2つの助成金(補助金)をご紹介しました。国の施策として、高齢者の雇用を重視していることが伺えます。いずれ中小企業・小規模事業所でも年金との関係で、70歳継続雇用が義務化されると思います。若い従業員を確保するのはもちろんのこと、健康でやる気があり、経験豊富な高齢者を雇用し続ける、また新たに採用するといったことがますます重要になってくるでしょう。