助成金の活用をご考慮に
みなさん、こんにちは。日中随分と暑くなりました。車を走らせていると、クーラーをつけたい衝動にかられますが、我慢して窓を開けて走っています。満開だった桜は葉桜となり、一抹の寂しさを覚えますが、また来年満開となった桜を見れることを楽しみにしています。
さて4月になりまして、令和4年度助成金の概要が公表されました。昨年度からの急激な変更はないようです。
今回と次回のサンデー日記でその概要を見ていきたいと思います。この最近の助成金の傾向として、本申請前に計画届の提出を求める助成金が大多数になったことが挙げられます。受給へのハードルが上がったことは、労務管理の重要性がより増したことを意味します。
では見て参りましょう。
昨年度大人気で予算が早々と枯渇し、9月には申請をほぼ打ち切られた助成金。「65歳超雇用推進助成金(65歳超継続雇用促進コース)」。
今年度は早々と予算が枯渇することはないでしょう。昨年度は対象従業員が1名いて、就業規則で定年退職70歳に変更すれば、120万円の支給を受けることができました。でも今年度は…。
上記と同様の要件の申請では、30万円の支給となります。正直この差は何なのかとも思います。そして今年度は、対象となる従業員の人数に応じて、また定年年齢の引き上げまたは継続雇用年齢の引き上げに応じて、15万円から160万円となっています。
またこの助成金は社会保険労務士等を通じて、就業規則の作成の相談または変更の作成依頼等を要件としているのが特徴です。現存する就業規則の大幅な見直しや、また新たにお作り変えを考えている事業所にとっては、使い勝手がいい助成金かもしれません。結果的に助成金支給額で新たな就業規則をお作りしてもらえるので、事業所の手出しは要らないといった側面があります。昨年度よりはハードルが上がった助成金ではありますが、まだまだ興味をそそられる助成金ではあります。
そして今回はもう一つ助成金をご紹介します。「業務改善助成金」です。
この業務改善助成金は今年度改定が行われています。20円コースが削除されてしまったのです。
現在山口県の最低賃金は857円です。860円のパートタイマーの方の時給を20円アップした上で、生産性向上に資するというお題目で設備投資すれば、昨年度まではこの助成金を受給することができました。
今年度は最低30円アップ(860円➡890円)することが求められ、その上で設備投資すれば助成金の受給が可能となります。
10月には最低賃金(山口県の直近5年間では、毎年25円前後ずつ賃上げ(一昨年は賃上げなし))が上がることが予想されます。設備投資をお考えの事業所さんでは、8月頃までに時給30円(890円)賃上げされ、計画届の提出、そして就業規則の規定の変更と、早めに行動されることをご考慮していただけたらと思います。
当然ですが、この助成金も予算が枯渇したら打切りとなります。善は急げです。
さて今回は2つの助成金を特徴を含め、ご紹介しました。次回は後編ということで、延田お勧めの助成金を、さらに2つご紹介します。乞うご期待!