至誠一貫の精神~大相撲11月場所初日


 今週は何とか日曜日に更新できました。この数か月間は、トゥーイシューで掲載してたのですが、時間の関係もありしばらくはワンイシューでいくことにします。またわたしの中でゆっくりと考えられる時間を持てるようになったら、トゥーイシューに戻そうと思っています。 


 至誠一貫の精神~大相撲11月場所初日

 

 いよいよ令和2年最後の大相撲本場所が初日を迎えました。例年は、大相撲九州場所として福岡国際センターで開催されますが、今年は引き続き東京・両国国技館での開催です。観客は約5,000人まで動員することができます。

 

 今場所の注目は、間違いなく“令和2人目の新大関”の正代関でしょう。先場所初優勝後に行われた大関伝達式では、「大関の名に恥じぬ様至誠一貫の精神相撲道に邁進して参ります。」との立派な口上で、大関の地位を得ることとなりました。

 

 さて初日の相撲は? 本人が話していたようにプレッシャーに弱い面が出てしまいました。ガチガチに緊張して足が前へ出ない。一方的に若隆景(わかたかかげ)関に押し切られそうになりましたが、かろうじて勝利をもぎ取ることができました。

 

 なにはともあれ一つ勝ったので、明日以降飾ることなく、ありのままの姿で正代関の相撲が取れるのではないでしょうか。

 

 対する”先輩大関”の貴景勝関と、”令和初の大関”の朝乃山関。この2人も初日は無難に勝利し、今場所は大関3人が場所を盛り上げていくことになると思います。

 

 特に、朝乃山関は師匠の高砂親方(元大関・朝潮)が今場所を最後に定年退職となるので、是が非でも優勝して親方の花道を飾りたいと思っているはずです。

 

 その高砂親方ですが、わたしが選ぶ解説者の東横綱として名前を挙げたことは記憶に新しいところです。来週日曜日の中日に、最後のテレビの解説を務めることになります。

 

 この親方の解説は、相撲に余り詳しくない方にもわかりやすいと好評で、そして丁寧な口調で見ているわたしたちの心にも、真摯に相撲を思う気持ちが届いてきます。親方のお話を聴きながら、また自然と涙が出ている自分がそこにいそうです。